あきた芸術劇場ミルハスが新たな秋田の文化芸術の創造拠点として、2022年6月、秋田市千秋明徳町の秋田県民会館跡地に開館しました。
高い音響性能と舞台機能を併せ持つ大ホール(2007席)と臨場感を重視した中ホール(800席)をはじめ、二つの小ホール、練習室、研修室、創作室を備えた劇場です。
秋田県と秋田市が共同で整備した全国でも例のない文化施設でもあります。
ミルハス内は秋田らしさにあふれています。
秋田杉がふんだんに使用されているほか、樺細工や川連漆器、大館曲げわっぱなどの伝統工芸品が随所にちりばめられており、来館者の皆さまには秋田の魅力を十分に感じとっていただけます。
ミルハスから、県内はもとより全国、そして世界へ多様な文化を発信し、感動と交流の輪を広げていきます。
中土橋通りに面した大きく広がりのある空間。全面ガラス張りで、自然光にあふれ、明るく柔らかな雰囲気に包まれています。多目的スペースと情報発信スペースがあり、ロビーにはピアノを設置。ミニコンサートなどを開くこともできます。
大ホール、中ホールの外側の壁は、曲げわっぱ、樺細工、川連漆器を組み合わせたしつらえに。巨大な曲げわっぱ、組子をイメージしたデザインを配置しています。ベンチや椅子を数多く設け、千秋公園の景色をゆっくりと眺めることができます。
樺細工、川連漆器、大館曲げわっぱを組み合わせ、千秋公園の桜を表現しています。秋田を代表する伝統工芸品のコラボレーションは一つの作品でもあります。
メインエントランスと駐車場からの入口までを結びます。両脇には研修室や創作室が並ぶほか、絵画や写真、生け花などを展示するスペースを設けています。
4階小ホールAの入口付近にあります。全面ガラス張りで、秋田市の市街地や千秋公園のお堀を見渡すことができます。
劇場に隣接する広々としたテラススペース。3階大ホール側のホワイエにつながっており、自然を感じながらお堀や広小路を眺めることができます。
メインエントランス右手側に設けています。コンセントを備え、パソコンやスマートフォンなどの充電が可能です。飲み物をテイクアウトしPC操作や会話を楽しむことも可能です。
秋田には長い歴史を持ち、今も広く愛されている伝統工芸品が各地で伝承されています。館内では、秋田の伝統と職人たちの確かな技術に裏打ちされた工芸品との出合いがあります。
大館市で生産されています。秋田杉の板を曲げて成形する技法が大きな特徴であり、木目が温もりを感じさせます。総合案内やホワイエの装飾に組み込まれています。
山桜の樹皮を使用しており、その模様と深く渋い独特の光沢が目を引きます。仙北市角館町の名産品として知られます。総合案内やホワイエの装飾のほか、楽屋プレートなどにも使用しています。
湯沢市川連地区を中心に作られています。「花塗り」と呼ばれる高度な技法が、柔らかで穏やかな風合いをもたらします。総合案内やホワイエの装飾のほか、3階のオブジェも展示しています。
全国的に知られる良材。大ホールの壁面に木レンガとして使用し、滑らかな曲面と相まって優美な雰囲気を醸し出します。ホワイエの天井やベンチなどにも使っています。
細く薄い棒状の木材を組み合わせ、美しい模様を編み出しています。大ホールと中ホールを仕切るパーテーションとして用い、ホワイエなどでも目にすることができます。
ホール外壁などには、秋田杉の木目を付けたコンクリートを使用しています。これは、杉の型枠にコンクリートを流し込むことで、表面に自然な木目が残るという工法を用いています。
あきた芸術劇場ミルハスでは、ご高齢の方、障がいをお持ちの方など、ご来場の誰もが存分に公演をお楽しみいただけるようバリアフリー対応の設備を設置しています。
メインエントランスからすぐに大ホール・中ホールに移動できるよう、館内中央にエスカレーターを設置。このほか、各ホールに直結できるようにエレベーターを3基設置しています。
大ホール・中ホールともに、車いす席を設定。多目的・オストメイト対応のトイレを、1階と大ホール楽屋に準備しています。
劇場内を車いすで移動できるよう、無料貸し出しを行っています。車いす席は、大・中ホールとも常設で各2席ずつご用意しております。ホールごとに追加で設置可能です。
オストメイト・多目的トイレを各階に設置しています。室内の点灯・消灯は感知式で自動、折りたたみ式のユニバーサルシート(介助ベッド)も備えています。
1階には、お子様向けのトイレのほか、おむつ交換台を2台備えています。調乳ポッドも設置。隣接した授乳室は、プライバシーに配慮した設計で、2人が同時に使用できます。