わらび座ミュージカル「青春(アオハル)するべ!~由利高校民謡部ストーリー~」ミルハス特別公演(あきた芸術劇場ミルハス主催)が29日、中ホールで開かれました。高校生が民謡部の活動に奮闘する青春物語で、由利本荘市の由利高民謡部がモデル。同校の現役民謡部員とのコラボレーションステージも観客を楽しませました。
亡き母の古里・由利本荘市に転校してきた主人公さくらは、友人に誘われて民謡部に入部。初めての慰問公演で大失態をしたり、祖母が病に倒れたりとトラブルに見舞われながらも、仲間に支えられ成長する姿がみずみずしく描かれました。
さくら役の佐々木亜美さん、民謡部員の一人「めがね」とさくらの祖母の二役を演じた小松詩乃さんは由利高民謡部出身。劇中で本格的な「本荘追分」や「秋田大黒舞」が披露されたシーンでは、観客から大きな拍手が起こりました。また、民謡部がドンパン節を歌う場面や、部の規則を読み上げる場面には現役民謡部員たちも出演しました。
第2部のコラボステージでは「秋田大黒舞」「秋田おばこ節」「新本荘追分」を披露。役者と由利高生が一緒になって歌ったり踊ったりして会場を沸かせました。最後には由利高生たちが客席に降り、観客も一緒に手踊りをして楽しみました。
パフォーマンス終了後、現役民謡部の部長・今野愛咲さん(2年)はステージで「自然な笑顔でパフォーマンスができるように日々鏡を見て練習している。11月の県大会で最優秀賞を取り全国大会に出場するのが目標」と笑顔を見せました。