あきた芸術劇場AAS共同事業体と秋田県、秋田市は2023年1月14、15の両日、あきた芸術劇場ミルハスで、県民・市民参加型ミュージカル「欅(けやき)の記憶・蓮(はす)のトキメキ」を上演します。開館記念事業の一つで、広く秋田の芸術文化を県内外に発信します。
ミュージカルは、3世代にわたり県民会館に親しんできた家族の物語。主人公の美樹は祖父母が音楽や絵を通して愛を育み、懸命に生きてきたことを知ります。美樹と家族は東日本大震災やコロナ禍などに見舞われ、さまざまな壁にぶつかりながらも芸術文化の力で乗り越えていきます。物語を通して久保田藩の家老だった渋江政光が、千秋公園のお堀脇に植栽されたケヤキとともに県民を見守ってきた役としてガイド役を務めます。
作品では千秋公園のハスが重要なモチーフとなります。画家になる夢半ばで早世した美樹の祖父・孝三は妻・明子への永遠の愛を込め、生きた証しとしてハスを描きます。
明治期の県公会堂から始まる県民会館の歴史を振り返り、時代ごとの風俗や文化・芸術を紹介するのも作品の見どころの一つとなっています。
脚本を劇団わらび座の栗城宏さん(60)=仙北市、演出は劇団渡辺源四郎商店主宰の畑澤聖悟さん(57)=五城目町出身、青森市=が担当。音楽監督を作編曲家の渡部絢也さん(37)=秋田市、振付担当は振付家の新海絵理子さん=東京都豊島区=が務めます(主要スタッフ経歴)。出演者は来月から公募します。
公演は、両日とも中ホールで1回ずつ行います。チケットは公演の2カ月前から販売する予定です。