あきた芸術劇場ミルハスの2024年度第1回アドバイザー会議が7月17日、小ホールAで開かれました。シアターワークショップ代表取締役・伊東正示氏(東京都)、県吹奏楽連盟前理事長・木内恒氏(秋田市)、ヤマハ吹奏楽団名誉指揮者・佐々木新平氏(秋田市出身・神奈川県)、演出家の藤田俊太郎氏(同・東京都)のアドバイザー4人が出席。ミルハスの運営や自主事業の在り方などについて、それぞれの立場を生かした具体的な意見を出していただきました。
ミルハスの指定管理者であるあきた芸術劇場AAS共同事業体からは8人が出席しました。担当者が23年度のホール・諸室の利用状況、24年度の自主事業の内容や来年度の方針などについて説明。報告を受けて、アドバイザー4人が感想や要望を話しました。
伊東氏は、劇場の集客力を伸ばすためには組織の強化が不可欠と強調。「ホールスタッフは専門職という意識を持ち、人材の獲得と育成を進めることが大切だ」と話しました。
木内氏は大・中ホールの稼働率(約85%)の高さを評価。その上で「小ホールAは大ホールの舞台、小ホールBは中ホールの舞台の大きさに対応していることをもっと周知すれば、稽古やリハーサル利用が増えるのではないか」と提案しました。
佐々木氏はクラシック音楽の豊富な公演経験を踏まえ、「近隣県のホールと連携して一つの企画をシェアできれば、限られた予算で多彩な公演を呼び込める」とアドバイスしました。
藤田氏は「県民、市民の求めに応えて充実した運営をしている」とミルハスを評価。その上で、自主事業の内容について「演劇公演が少ない印象。もっと新しくて、面白い舞台芸術も示していけたらいい」と力を込めました。