山形交響楽団(山響)があきた芸術劇場ミルハスに初登場―。「山形交響楽団特別公演inミルハス」が3月3日、大ホールで開かれました。秋田市出身の佐々木新平さん(ミルハス・アドバイザー)が指揮し、同じく秋田市出身のピアニスト佐藤卓史さんも出演し初めてミルハスのステージに立ちました。日本有数の実力を有する交響楽団と本県が誇る気鋭の二人が美しい調べを紡ぎました。
山響は、1曲目「ウェーバー/歌劇『魔弾の射手』J.277序曲」で会場を一気に盛り上げてみせました。2曲目の「ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第1番 ハ長調 作品15」で佐藤さんが登場。自らミルハスのために選定したフル・コンサート・グランドピアノ「ヤマハCFX」の特長を巧みに引き出し、きらびやかな音色を響かせ圧倒的な迫力を示しました。演奏後、客席からは拍手とともに「ブラボー」の声が上がり、佐藤さんは熱烈なアンコールに応えました。引き続き山響メンバーは指揮の佐々木さんとともに「ブラームス/交響曲第2番 ニ長調 作品73」などで客席を埋めた観客を酔わせ続けました。
この日はプレコンサートもあり、事前に山響メンバーから指導を受けたノースアジア大学明桜高校吹奏楽部の10人と、指導してくれた山響の金管・打楽器メンバー9人が出演。「T.スザート/スザート組曲」から3曲を演奏しました。