News

多彩な催事、にぎわい演出 ミルハス「フリー・オープン・デイ」 秋田市文化創造館と連携も

2024.02.25
オープンステージに登場した音楽バンド。弾き語りや踊りを披露したグループも

 あきた芸術劇場ミルハスの「フリー・オープン・デイ」が2月25日に開かれました。大ホールのステージに立ってみたいという思いを叶える「オープンステージ」のほか、映画上映会や実験的パフォーマンスの上演(中ホール)、シンガーソングライター早瀬直久さんが講師を務めたワークショップ「俳句DEビート」(小ホールA)、ロビーコンサートなど多彩なメニューで訪れた人たちと参加した人たちを楽しませました。

 オープンステージには、音楽バンドや盆踊り、弾き語り、カラオケ歌唱のグループなど計13組が参加。15~20分ほどずつステージに上がり、凝った照明やスモークなど本格的な演出の中で演奏や歌、踊りを披露しました。

「あときとた」のパフォーマンス。体と言葉による表現が繰り広げられた

 中ホールでの二つの催事はいずれもミルハスの向かいにある秋田市文化創造館との連携事業として開催しました。一つは、秋田を拠点に活動するアウトクロップ・スタジオが制作した映画「おかえり有楽町」上映。映画は、かつて映画館が集中した「有楽町」(秋田市内)の往時を振り返り、市民らへのインタビューを盛り込んだもの。上映後、ステージに上がった制作スタッフが観客から有楽町の思い出などを語ってもらい、映画と街の今とこれからについて考える機会もつくりました。中ホールでのもう一つの催事は、ダンサー・アーティストAokidさんらのチーム「あときとた」による実験的パフォーマンスの上演。出演者たちが次々客席にも入り込み通路で体をくねらせたり突然言葉を発したりと独特のパフォーマンスで観客を引き付けました。

 

「俳句DEビート」の参加者に易しく解説する早瀬さん

 小ホールAで開かれたワークショップには子供から大人まで33人が参加しました。俳句も大好きという早瀬さんが、好きな句を紹介しながら「うた」や短歌、俳句についてやさしく解説。参加者それぞれが句を作り、拍手や足踏み、発声を録音したデータから早瀬さんがつくったリズム(ビート)に合わせ、ラップのように句を読む楽しさを体験しました。早瀬さんはユーモアやクイズを交え、子供たちの積極性を巧みに引き出していました。

よさこいステージ出演の子供たちがロビーを華やかに

 エントランスロビーの催事は、正午に「よさこいステージ」で開幕しました。金足西小(秋田市)児童らで構成する「金西どじょふなKIDS」と、港北小(同)児童らによる「港北МATURIっ子」が登場。5曲にわたり元気あふれる踊りを披露し、集まった100人ほどの観客たちから盛んな拍手を浴びていました。午後には特設のバーカウンターが登場。秋田市文化創造館にある「豆腐百景」とミルハスの「シアターカフェC’s」によるコラボメニューとして、生地に豆腐を使ったトルティーヤや豆乳入りのカクテルなどを販売しました。午後4時半にロビーコンサートが始まると、ロビーはすっかり大人の雰囲気に。小編成のグループ二つと潟上市出身のピアニスト佐市さんが次々にステージに上がりそれぞれ心地よい音色を響かせ、テーブル席などに着いた大勢の観客に贅沢な時間を提供しました。

特設バーカウンター(手前左)も設けられたロビーコンサート