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「演劇の魅力は1回性。勝負は開演10分間」 演出家・藤田俊太郎さんの「講演と朗読ワークショップ」開かれる

2024.01.27

 秋田市出身の演出家藤田俊太郎さんによる「講演と『ラブ・レターズ』朗読ワークショップ」が1月27日、あきた芸術劇場ミルハス中ホールで開かれました。翌日の同ホールでの朗読劇「ラヴ・レターズ」公演をより楽しんでもらおうとミルハスが主催しました。約100人が講演を聴き、ワークショップには29人が参加しました。

 「藤田俊太郎氏、自身の演出作品を語る」と題した第1部の講演で藤田さんは、ミュージカル「NINE」や「絢爛豪華祝祭音楽劇『天保十二年のシェイクスピア』」、ミュージカル「ラグタイム」、「ラビット・ホール」などの作品に触れながら、それぞれの特徴やテーマ、演出スタンスなどを紹介。ミュージカルや演劇の魅力として「1回性(どの公演も1回きりであること)」と「生でお客様と作品を通じ交流する場をつくれること」を挙げました。また、「観客の皆さんを非日常の劇に引き込むには開演10分が勝負だ」として、作品づくりにおいて冒頭部分重視の考えを示しました。

 第2部は「『ラヴ・レターズ』朗読ワークショップ」。事前に戯曲本を準備し目を通した方々が参加しました。「ラヴ・レターズ」は、米ニューヨーク州出身で幼なじみだったアンディーとメリッサが50年にわたり交わし続けた手紙からなる台本を二人で読み上げる朗読劇。参加者たちはカップル(アンディー役とメリッサ役)を組み、それぞれ台本から藤田さんがピックアップした数ページずつを読みました。藤田さんは「寄宿制の学校ってどんな所ですか」など台本に登場する言葉について問い掛け、手紙が交わされた背景や状況をより具体化するよう促したほか、「そこはもっと怒った感じで。その後をゆっくり読んでみたら」などと具体的なアドバイスもしていました。

 

講演する藤田さん
朗読ワークショップは楽しくも真剣な雰囲気