あきた芸術劇場ミルハスは6月15日、職員の避難訓練を実施した。火災により通路に煙が充満した状況をスモークマシンで疑似的につくり、その中を歩いてみたほか、消火器の操作手順を確認した。
進藤裕人館長をはじめ約25人が参加。中ホール1階客席前方の出口から大ホール搬入口までの通路の一部に、コンサートなどで使われる無害の水性スモークをあらかじめ充満させ、その中を職員が2、3人のグループに分かれて歩いた。誘導灯があるため真っ暗ではないものの視界は極めて悪く、職員たちはスマートフォンのライトを灯してみたり壁を触ったりしながら方向を確かめ前進。苦労しながらも全員が「避難」した。
大ホール搬入口前では、訓練用の水消火器を使い、火元に見立てた三角コーンをめがけて職員たちが次々と水を放出。ふだんから館内のどこに消火器があるのかあらためて確認しておくことや定期的に訓練することの大切さも確認し合った。職員の避難訓練は昨年の開館後3回目。今後も年に2回ずつ実施することにしている。