あきた芸術劇場ミルハスの2022年度第2回アドバイザー会議が8日、ミルハス会議室で開かれた。アドバイザーのシアターワークショップ代表取締役・伊東正示氏(東京都)、県吹奏楽連盟前理事長・木内恒氏(秋田市)、ヤマハ吹奏楽団常任指揮者・佐々木新平氏(秋田市出身、神奈川県)の3人が出席、開館から半年が経過したミルハスの課題や事業などについて意見交換した。
会議では、指定管理者のAAS共同事業体が22年度の利用状況、22年度の自主事業と23年度の事業予定について報告。続いて、アドバイザーが話し合った。
伊東氏は「事業については指定管理者が主となるべきである。県や市に対してはいろいろな事業をしていることをもっとアピールすべきである。貸館事業でのアーティスト公演でもリストアップして伝えた方がいい」と話した。
木内氏は「隣県の劇場も利用したが、ミルハスは音響、施設ともはるかに上だと感じた。稼働率も高く、奮闘している。ミルハスをどういうホールにするのかという将来展望を示してほしい」と述べた。
佐々木氏は「アドバイザーの意見を取り入れて、事業を企画、実行してもらっていることには感謝する。もっと情報発信が必要。ホールがオフの時でも劇場職員の話題でもいいので発信してほしい。それが足を運ぶきっかけになるはずである」と語った。
もう一人のアドバイザーの演出家・藤田俊太郎氏は新作の稽古のため欠席。事前に意見を聞いた。藤田氏は「昨年12月にミュージカル『ジャージーボーイズ』公演で大ホールを利用した。ホールは見切れもなく、一体感がある。拍手が熱く、全国でも一番だと感じた。観客の熱に感動した。高校生たちも一生懸命見てくれた」と話した。