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全力ステージで有終の美! 「欅の記憶・蓮のトキメキ」公演終わる

2023.01.15

 全力ステージで有終の美ー。県民・市民参加型ミュージカル「欅の記憶・蓮のトキメキ」が15日、あきた芸術劇場ミルハスの中ホールで上演されました。出演者とスタッフが一丸となった舞台が約700人の観客をくぎ付けにし、大きな拍手に包まれながら2日間にわたる公演が幕を下ろしました。

 ミュージカルはミルハス開館記念事業の一つ。ミルハスの〝前身〟である県民会館に3世代にわたり親しんできた家族の物語で、芸術や文化の力でさまざまな困難を乗り越えようとする姿を描きます。随所に盛り込んだ秋田の風物や歴史も見どころになっています。脚本・栗城宏さん(劇団わらび座、仙北市)、演出・畑澤聖悟さん(劇団渡辺源四郎商店主宰、五城目町出身)。

 14日の公演初日に続き、この日も出演者45人がステージで躍動。渾身の演技、息の合ったダンス、美しいハーモニーが約2時間にわたって繰り広げられました。観客を物語の世界にぐいぐい引き込み、客席からは笑いが起きたり、歌に合わせて手拍手が送られたりしました。

 ミュージカルは2021年12月のワークショップから練習がスタート。演劇やミュージカルの未経験者が多く、全体練習に加え、自主練習も重ねて本番に備えました。終演後に舞台裏で行われたセレモニーでは栗城さんや畑澤さんらスタッフから出演者をたたえる言葉が相次ぎ、すがすがしい表情を浮かべたり涙を拭ったりする姿が見られました。

2日間にわたる公演が幕を下ろしたミュージカル「欅の記憶・蓮のトキメキ」

 

終演後のセレモニーでスタッフの言葉に耳を傾ける出演者