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2000人を魅了、秋田県民歌も演奏 グランドオープン記念特別公演

2022.09.23

 あきた芸術劇場ミルハスのグランドオープン記念特別公演が9月23日、大ホールで開かれ、約2000人の観客がクラシックの響きを楽しんだ。
 特別公演は井上道義さんが指揮、ピアニストに小山実稚恵さんを迎え、新日本フィルハーモニー交響楽団が演奏した。
 第1部は小山さんのピアノと新日本フィルが共演し、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番 ハ短調作品18を、第2部は新日本フィルがリムスキー=コルサコフの交響組曲「シェエラザード」作品35を演奏した。
 演奏前から多くのファンが列を作り、最後尾は広小路に達するなど、特別公演とミルハスへの関心の高さがうかがわれた。
 そのため予定より早く午後0時半には開場、観客は決められた順路に従い、整然と歩を進め、大ホールに入った。
 開演のチャイムが鳴り、井上さん、同楽団員、小山さんがステージに登場すると大きな拍手で迎えられた。
 演奏が始まると大ホールには時に力強く、時に抑えた音が響き渡り、観客は演奏にぐいぐい引き込まれていった。
 アンコールでは秋田県民歌が演奏された。観客はサプライズの演奏を喜ぶとともに、日ごろから身近にある県民歌に身を乗り出して聴き入り、演奏に合わせて口ずさむ姿も見られた。県民歌が終わると客席からは賞賛と感謝の拍手が何度も沸き上がった。
 終演後、観客は一様に満足した様子で、「感激して涙腺が崩壊した」「ホールも立派で、演奏も素晴らしかった」などの声が聞かれた。

約2000人の観客を魅了したグランドオープン記念特別公演