あきた芸術劇場ミルハスのアドバイザー会議が19日、ミルハス創作室で開かれました。アドバイザーのシアターワークショップ代表取締役・伊東正示氏(東京都)県吹奏楽連盟前理事長・木内恒氏(秋田市)、ヤマハ吹奏楽団常任指揮者・佐々木新平氏(秋田市出身・神奈川県)、演出家の藤田俊太郎氏(同、東京都)の4人が出席し、ミルハスへの思いや今後の活用策などについて話し合いました。
会議では、指定管理者のAAS共同事業体が開館記念式典(6月5日)後の運営状況やグランドオープン(9月23日)以降のホールの予約状況などについて報告をし、続いてアドバイザーがミルハスの運営などについて意見交換しました。
記念式典に続く公演で「大いなる秋田」を指揮した佐々木氏は「秋田の文化をどう発展させていくかがミルハスに課せられた使命。年1回、この時期になればこの楽団が来館するというような定期公演を企画、実現するべきである。同時に地元の子どもたちを育成するためにも、ジュニアを対象とした吹奏楽団を結成することも必要である」と話しました。木内氏は「東京では12月は『第9』が風物詩になっている。秋田には『大いなる秋田』がある。『大いなる秋田』が年1回でも、2年に1回でも定期的に演奏されるようになってほしい」と提言しました。
伊東氏は「ミルハスはこれから整備される施設のモデルとなってほしい。貸館事業だけに頼らずに、自主事業に力を入れてほしい。アドバイザー会議を県民の前で実施することも検討してほしい」と述べました。藤田氏は「私が演出する作品をミルハスでできる限り上演できればと考える。作品を見てもらい、興味を持ってもらい、それが発展してワークショップなどを開催できればと考える。創作することの楽しさを多くの人に実感してほしい」と話しました。
アドバイザー会議は年2回開催することにしており、次回は来年3月を予定しています。