あきた芸術劇場・ミルハスに設置するスタインウェイのピアノ2台が決まった。選定にあたったピアニストの小山実稚恵さんは「1台は明るく華やかな音が、もう1台は深みのある音が出るピアノを選んだ。将来性のあるピアノだと思う」と話している。
ピアノの選定は2月22日、東京のスタインウェイジャパンで実施した。選定はチャイコフスキー国際コンクールとショパン国際ピアノコンクールで入賞した小山実稚恵さんがあたった。スタインウェイ社が準備した6台のピアノを順番に弾いていきながら、3台にまで絞った。その後、ピアノの場所を移動したり、フロアからけん盤までの高さの違いを測定したりしながら、何度も試し演奏を繰り返し、最終的に2台を選んだ。小山さんは選定後、「タイプの違う2台を選んだことで、演奏者の好みや多様な曲にも十分応えられると思う」と笑顔を見せていた。
小山さんは9月23日のグランドオープン、こけら落としコンサートで新日本フィルハーモニー交響楽団と共演し、自らが選んだスタインウェイのピアノで曲を披露する。