あきた芸術劇場ミルハスが、2026年度「第67回BCS賞」に入選しました。この賞は、日本建設業連合会が毎年実施し、応募の中から国内の優れた建築作品を選び、表彰するものです。今回は75作品の応募があり、1次(書類)審査、2次(現地)審査をへて、7月31日に入選15作品が発表されました。
審査では、建築物がどう運用されてきたのかという点も考慮されました。したがって今回、入選することができましたのはこれまでご利用いただいた各種団体、個人の皆さま、公演観覧や諸室(練習室、研修室、創作室)利用などでご来館いただいた多くの県民、市民の皆さまのおかげでもあります。まことにありがとうございました。今回の入選を励みに、ミルハススタッフ一同これまで以上にサービス向上を目指してまいります。引き続きお引き立てくださいますようお願い申し上げます。

2次審査は6月23日、ミルハスに審査員3人を迎えて行われました。ミルハスの建設主である秋田県と秋田市、設計と施工のそれぞれ中心となった佐藤総合計画と竹中工務店の担当者に、維持管理を担う立場であるミルハスの担当者も加わり、プレゼンをし、現地案内もしながら審査員の質問にお答えしました。
プレゼンなどでは、▽現在ミルハスが建っている場所にあった秋田県民会館と秋田市山王にあった秋田市文化会館の再編に当たり秋田県と秋田市が協力することで効率的な施設整備を実現し国内の先進例となっていること▽広いと言えない敷地に大・中ホールと二つの小ホールに加え、練習スタジオをはじめとする諸室を盛り込んだだけでなく、大・中ホールの客席下空間をロビーなどとして生かし、催事のない時には一般の方も自由に利用できるスペースとすることなどで街に開かれた施設を実現したこと▽建物の特性を生かし多くの市民に親しんでもらえる自主事業や周辺施設、周辺催事との連携に努め、年間来館者数60万人を達成したこと―などをアピールしました。

ミルハスは令和4年6月5日に開館し練習室など諸室の貸し出しを始め、同年9月23日のグランドオープンからホールを含め稼働しています。現在、5年度目。大ホール(2,007席)は稼働率80%超を続けており、中ホール(800席)も大きく引けをとらない稼働率を誇ります。練習室の稼働率は年々高まり、令和7年度には86%となりました。
自主事業ではホールでのコンサートや演劇公演だけでなく、無料で誰でも楽しんでいただけるロビーコンサートやバックヤード見学ツアー、一般の方々がステージ立つ機会となる「ピアノマラソン」や「オープンステージ」、エントランスロビーに雑貨や食べ物のブースが並び大人気の「ミルミルマルシェ」など多彩な催事を展開してきました。周辺の施設や催事と連携してミルハスをにぎわい創出の場としても生かす「ミルハス鉄道模型見学会」や「ミルハスこどもプレイルーム」も開催するたびに盛況です。

ミルハスは、秋田県内では8件目のBCS賞受賞となります。県内でこれまで受賞したのは▽秋田県立博物館(第17回、1976年)▽秋田県営屋根付きグラウンド(あきたスカイドーム、第32回、1991年)▽秋田公立美術工芸短期大学(第39回、1998年)▽大館樹海ドーム(第40回、1999年)▽秋田赤十字病院および日本赤十字秋田短期大学(第42回、2001年)▽国際教養大学新校舎群(図書館棟・講義棟・多目的ホール、第52回、2011年)▽由利本荘市文化交流館カダーレ(第55回、2014年)―です。
今回のBCS賞の表彰式は11月に東京で行われ、秋田県および秋田市、設計者、施工者の代表者が表彰を受ける予定です。
以下に、あらためてミルハスの建築物・施設概要などを示します。
開館:令和4(2022)年6月5日
グランドオープン:令和4(2022)年9月23日
敷地面積:17,402㎡
延床面積:25,058㎡
構造:鉄骨鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造、木造ハイブリッド構造(地上6階、地下2階)
建築主:秋田県、秋田市
設計者:佐藤総合計画・小畑設計事務所共同企業体
施工者:竹中工務店・大森建設・シブヤ建設工業・加藤建設特定建設工事共同企業体