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【風間杜夫の落語会/インタビュー】巧みな話芸、独学で磨く きっかけは噺家役の舞台

2026.03.28

 俳優の風間杜夫さん(76)による落語会「風間杜夫の落語会inミルハス」が4月29日、あきた芸術劇場ミルハス中ホールで開催される。俳優業の傍ら独学で落語の腕を磨き、30年近く高座に上がり続けている風間さん。プロの落語家も一目を置く巧みな話芸に注目だ。

 幼少期から子役として活躍。現代演劇に革命をもたらした劇作家つかこうへいさんに見出され、1982年の映画「蒲田行進曲」で一躍人気になった。今もドラマや映画、舞台で第一線をひた走る。

高座経験を重ねてきた風間さん(撮影:大西二士男)

 舞台「すててこてこてこ」に出演したのは96年。江戸末期から明治にかけて実在した落語家三遊亭圓朝と圓遊の師弟関係を描いた作品で、弟子の圓遊役を演じた。役作りのため林家正雀さんから落語の手ほどきを受け、古典落語の演目「野ざらし」を覚えた。翌97年にはテレビ特番の生放送で滑稽噺の「堀之内」を披露。あまりの達者な話しぶりに、司会の笑福亭鶴瓶さんも目を丸くしたという。

 その後、立川談春さんの独演会にゲスト出演する機会に恵まれた。舞台やテレビ以外で初めて高座に上がったのがこの時で、演目は「湯屋番」。「談春師匠に着物まで借りてね。そりゃあ緊張しましたよ。でもなんとかうまくいって、会場にいた柳家花緑師匠にすごいねとほめてもらいました。それならやってみようかという気になって、落語を本格的にやり始めたんです」と振り返る。

 今では全国各地で自身の落語会を開催するようになり、平均で年間25本ほど高座に上がる。お気に入りの落語家は三代目古今亭志ん朝さん。「志ん朝師匠は色気があって歯切れが良くて、高座の姿がなんとも魅力的でした。だから僕も最初は志ん朝師匠のまねから始まったんです」と話す。

 特定の師匠を持たず、高座経験を重ねながら芸を磨いてきた。高座では「風間杜夫という噺家を演じている」というスタンスを貫く。「落語はやればやるほど難しい。けれど、どうしようもなくだらしない人とか悪党とか、噺に出てくる人物を演じて語る時に、なぜだか非常に懐かしい感じがする。それが楽しいね」と笑った。

 ■風間杜夫(かざま・もりお) 1949年東京生まれ。59~66年子役として活躍。早稲田大学演劇科、俳小養成所を経て、71年「表現劇場」を旗揚げ。77年より「劇団つかこうへい事務所」作品に多数出演。映画「蒲田行進曲」(82年)で人気を博し、ドラマ『スチュワーデス物語』(83年)教官役で一世を風靡。97年から落語にも取り組み、毎年数多くの高座に上がっている。

 

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 【風間杜夫の落語会inミルハス】
日時:2026年4月29日(水・祝)14:00開演(13:30開場)
会場:あきた芸術劇場ミルハス中ホール
料金:一般 3,500円、学生1,500円 ※全席指定
出演:風間杜夫、柳家小平太
▼プレイガイド
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・ミルハス1階管理事務室(9:00~17:00)
・電話予約(ミルハスTEL:018-838-5822/9:00~17:00)
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