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民謡の力感じるステージに観客熱狂 あきた民謡フェスvol.3

2026.03.22

  あきた民謡フェスvol.3が15日、ミルハス中ホールで開催されました。若手からベテランまで県内の幅広い世代の民謡の担い手が出演。ゲストに迎えた和楽器ユニット「WASABI」は、和楽器のかっこよさを極めた多彩な楽曲で会場を盛り上げました。

  第1部では秋田民謡界のレジェンド小野花子さんと二代目浅野梅若さんが登場し、歌とトークショーを繰り広げました。小野さんは秋田船方節や秋田荷方節、浅野さんは秋田小原節や秋田タント節を披露。トークショーでは2人が若いころの思い出話に花が咲き、スクリーンには過去を振り返る秘蔵写真が次々に映し出されました。小野さんと浅野さんの半生を紹介するコーナーでは、落語家のきり亭たん方さんが登場。厳しい稽古を経て歌い続けてきた2人の経験や、私生活と人柄が垣間見えるエピソードを落語調に語って観客を楽しませました。

 続いて、県内で民謡や踊りを習っている園児や小学生らがステージに立ちました。高橋キヌ子ちびっこ社中の9人は「お山こ三里」を踊り、民謡を習い始めて間もない「ちびっこ民謡合唱団」の7人はドンパン節を歌いました。小野さんと浅野さんを交えた全員で秋田節も披露。子どもたちが一生懸命に歌ったり踊ったりする可愛らしい姿に、観客は皆目を細めていました。伴奏の尺八や三味線でも10代の奏者が活躍しました。

 第2部に登場した「WASABI」は津軽三味線、尺八、筝、太鼓の4人で構成。疾走感あふれるナンバー「烈光」や、流れるような曲調の「アガイティーラ」などオリジナルの7曲を演奏しました。和楽器の伝統的なフレーズを生かしつつ、現代的な感性が光るメロディーが観客を魅了。富山県民謡「こきりこ節」をアレンジしたアップテンポな楽曲「KOKIRIKO」も会場を沸かせ、観客はリズムに合わせて手をたたいたり体を揺らしたりして楽しんでいました。

 WASABIの津軽三味線奏者・吉田良一郎さんがプロデュースした若手民謡ユニット「みんよぅユリism」から、川井ふたばさん(秋田市)と荒瑞加さん(仙台市)も出演。2人とも着物ではなく洋服で登場し、伴奏を洋楽器でアレンジした「秋田音頭」と「大漁唄い込み」をそれぞれ歌い上げました。

 フィナーレは出演者全員でドンパン節を披露。民謡の新たな可能性とエネルギーを感じるステージが幕を閉じ、観客約600人から盛大な拍手が送られました。

 

 

小野さんと浅野さんの半生を落語調に語ったたん方さん
秋田民謡界のレジェンド2人がそろって歌唱(左が浅野さん、右が小野さん)
息の合った踊りを見せた高橋キヌ子ちびっこ社中
元気いっぱいに歌ったちびっこ民謡合唱団
パワフルな歌声で魅了した川井さん
艶のある歌声を響かせた荒さん
和楽器のかっこよさが際立つ多彩な曲を演奏したWASABI
「KOKIRIKO」のアップテンポなノリに観客も手拍子を合わせた