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WASABIが和楽器の魅力解説 「民謡フェス」プレイベント開催

2026.03.14

 あす15日に開催する「あきた民謡フェスvol.3」のプレイベント「間近で知る!感じる!和楽器の世界」が14日、ミルハスの練習室で開催されました。民謡フェスに出演する和楽器ユニット「WASABI」のメンバー4人が、三味線、箏、尺八、太鼓の魅力をそれぞれ解説しました。参加した13人は皆興味津々の様子で話に耳を傾け、演奏体験を楽しみました。

 間近で見たり聴いたりする機会の少ない和楽器の良さを知ってもらおうと、ミルハスが初めて企画。三味線の吉田良一郎さん、筝の市川慎さん、尺八の元永拓さん、太鼓の美鵬直三朗さんが講師となり、楽器の特徴や奏法などについて分りやすく説明しました。

 市川さんは筝の音を鳴らすための要となる道具「箏柱(ことじ)」について解説。「弦の下に箏柱を立てることで音程が決まり、箏柱の位置によって音階を変えることができる」と話しました。「爪」をはめた右手で弦をはじき、左手で弦を押さえるようにして音を奏でて見せ、「左手で弦を押すと音程が変えられる。音を震わせるなどの変化を付けることもできる」と語りました。参加者は市川さんに教えてもらいながら、唱歌「さくらさくら」のワンフレーズを演奏しました。

 津軽三味線奏者の吉田さんは「三味線が日本に伝来したのは約600年前。その後日本の文化に溶け込んでさまざまな種類の三味線が作られていった。津軽三味線の歴史は150年ほどで、比較的新しい伝統楽器と言える」と話しました。バチを強くたたきつけるように弾くことや、弦を細かくはじいて音を鳴らすのが津軽三味線の特徴。「津軽タント節」などを演奏し、迫力ある音色を響かせました。WASABIの楽曲について「伝統的な音のフレーズを生かしたオリジナル曲にこだわっている」とも語りました。

 「虚無僧(こむそう)というお坊さんの修業道具から発展したのが尺八」と教えたのは元永さん。5つの穴の塞ぎ方によって「ロ・ツ・レ・チ・リ」という音階があり、洋楽器の「レ・ファ・ソ・ラ・ド」に当たると解説しました。息の入れ方を変えたり首を上下させたりすることで音の高低を操ることができると話し、「鶴の巣籠」という曲を披露。参加者から「息を長く続かせるこつはあるか」と質問が飛び、元永さんは「息を吹くのではなく、声を出す時と同じイメージで息を入れるといい」とアドバイスしました。

 美鵬さんは太鼓のたたき方をレクチャー。「バチを強く握ると音が鳴りづらいので、卵を持つ時くらいの力加減で」と教え、姿勢については「上半身をかがめず胸を上げ、太鼓と体の距離はほどよく離すといい」と話しました。参加者は実際に3種類の太鼓をリズムに合わせてたたき、体に響くはりのある音を体感しました。美鵬さんは「太鼓はよく知られている楽器だが、近くで音を聴く機会はなかなかないと思う。太鼓をたたく感触と楽しさを知ってほしい」と話しました。

 最近三味線を習い始めたという秋田市の女性(50)は「学んで体験して、楽器に対する親近感が沸いた。息遣いまで聞こえる距離で吉田さんの演奏を聴いて、迫力に圧倒された。明日の民謡フェスも楽しみ」と話しました。

 あきた民謡フェスvol.3はあす15日午後1時半から中ホールで開催する。S席3500円、A席2千円、学生500円。当日券あり。問い合わせはミルハス☎018・838・5822

箏の演奏方法を教える市川さん(中央)
迫力ある演奏で参加者を楽しませた吉田さん
尺八の歴史や音の出し方を解説する元永さん
太鼓のたたき方をレクチャーする美鵬さん(左)