秋田市の中高生ダンスグループが全国一に! 同市広面のダンススタジオCHEE:SE(チーズ)のグループ「CHEE:SE❀bloom」が、先月開かれた第32回全国JDAダンスコンクール(日本ジャズダンス芸術協会主催)の中高生部門で見事1位に輝きました。同じスタジオの堀井千歳さん(桜中1年)もジュニア部門3位と健闘し、主宰する西根千鶴さん(43)=同協会秋田県支部長=は指導者賞を受賞。スタジオは喜びに沸いています。
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コンクールはプロ、アマチュア、ダンスのジャンルを問わない形式で毎年開かれています。今回は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で会場での開催が中止となり、動画審査が行われました。中高生部門(2021年3月末時点で中学1年~高校3年)にはソロ、グループ合わせて27組がエントリーし、技術・構成・表現力を競いました。
CHEE:SE❀bloomは、秋田市の中学2年生から高校1年生までの9人編成。川辺季心(りこ)さん(聖霊高1年)、西﨑ひよりさん(秋田工業高1年)、竹田華乃さん(城東中3年)、加賀莉緒菜さん(桜中2年)、加藤璃子さん(秋田南高中等部2年)、浅利美月さん、川邉あおいさん、田中綺羽さん、手塚光織さん(以上城東中2年)がジャズダンスを踊りました。
作品名は「サキホコレ」。コロナ禍でステージに立つ機会が失われる中、メンバー一人一人が咲き誇り、そのエネルギーで周りを元気にしたいとの思いを込めたそうです。話題の秋田米新品種「サキホコレ」のように愛されてほしいとの願いも込められています。9人は「情熱大陸」のアップテンポなメロディーに乗り、息を合わせて躍動。つぼみが花を咲かせる様子などを、それぞれの個性を生かして表現しました。
もう一組と同点の1位に選ばれ、リーダーの川辺さんは「うれしい。指導してもらった先生、支えてくれた家族に感謝したいです」と素直に喜びを語る一方、「私たちが1位でいいのか、という思いもあります。まだ未熟なので、もっと努力したい」とさらなる飛躍を誓いました。西根さんによると、このコンクールで秋田県の出場者が1位になったのは初めてだそうです。
堀井さんが出場したジュニア部門(21年3月末時点で年長園児~小学6年)には25組がエントリーしました。堀井さんの作品「あの時…」はジャズダンス。過去の過ちに苦悩する胸中を情感豊かに表し、会長賞と名誉会長賞も受賞しました。堀井さんは「表情や手先など体の隅々まで気を配りました。できることを精いっぱい出し切りました」と振り返りました。
教え子たちの頑張りについて、西根さんは「表現にこだわり努力を積み重ねてきたことが実りました。今回の経験を生かし、それぞれの目標に向かってほしい」と話し、温かいまなざしを向けていました。
今コンクールで、秋田県からは他に4組が入選するなどしています。
ダンススタジオCHEE:SEのメンバーが目指す舞台の一つが、来年6月に開館、9月にグランドオープンするあきた芸術劇場ミルハスです。「私もステージに立ってみたい」と目を輝かせます。真新しい舞台で存分に踊る姿を、ぜひ見せてください。