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【スタッフブログ】「劇場へ行こう」#003ミュージカルの名の下に

2021.12.20

 歌って、踊って、演技する。県民・市民参加型ミュージカル「欅(けやき)の記憶・蓮(はす)のトキメキ」の2023年1月の上演に向けて、出演者の練習がスタートした。公募で集まった54人の目は生き生きとしている。これから1年かけて、出演者がどう成長し、本番を迎えるかが楽しみである。
 先日開かれた歌唱練習では、出演者一人ひとりが「浜辺の歌」や「ふるさと」をみんなの前で歌った。日ごろ気楽に歌っているカラオケとは違い、練習室は独特の緊張感に包まれた。わずか30秒前後の歌唱とはいえ、出演者はさぞやドキドキしたことであろう。それでも自らが志願してきた出演者たちだけあって、いざ歌いだすと実に堂々としており、頼もしくさえ思えた。
 歌唱練習で目に付いたのが、1人が歌うごとに他の出演者が感想を話すことだった。「優しさが伝わってくるような歌だった」「真っすぐに、前向きに歌っていると感じられた」「ふるさとの風景が浮かんできた」などの声が寄せられた。それぞれの感想にはまさに優しさ、思いやりが込められており、歌った人にとっては大きな自信となったはずである。こうした方法も一つの指導法とのことである。
 音楽とは、文字通り音を楽しむことである。上手くなくたって構わない、少しぐらい外れていても、楽しめればいいのである。自分が楽しくなければ、周囲を楽しくすることなんてできないはずである。まずはここがスタート。あとは指導の先生たちが導いてくれると確信している。それは演技でも、ダンスでも同様であろう。
 出演者54人は、一人ひとり出身も違うし、育った環境も違うし、今置かれている立場も違う。そうした人たちが集い、長い人生の中ではほんのわずかな時間かも知れないが、「ミュージカル」の名の下に、同じ目的に向かって、一緒になって進んでいくことはなんと素晴らしいことであろうか。まだ踏み出したばかりではあるが、一歩ずつ前に進み、「ああ幸せだな」と思えるような時間を共有してほしい。

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