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秋田県出身音楽家14人「響宴」で観客魅了

2025.01.27

 秋田県出身音楽家が一堂に会するコンサート「WINTER*CLASSICS~響宴~」が26日、あきた芸術劇場ミルハス大ホールで開催されました。ピアノ、弦楽器、管楽器、声楽の実力派14人が出演。約3時間にわたりきらびやかな演奏を繰り広げました。ミルハスを核としたにぎわい創出実行委員会の主催。

 ソロやデュオ、室内楽など多彩なプログラムが用意されました。ピアノの佐藤卓史さんと渡邊晟人さんは秋田青少年オーケストラと共演。バッハの協奏曲を2台のピアノで息ぴったりに演奏しました。

 声楽の髙橋遥さん(ソプラノ)と田口昌範さん(テノール)は歌劇「椿姫」より「おお、何という青白さ!―幸せなある日」を歌い、情感のこもった美しい声をホールいっぱいに響かせました。大腰泰成さん(バイオリン)と森義丸さん(チェロ)はZ.コダーイの「二重奏曲 作品7よりⅢ」を演奏。怪しげな雰囲気が漂う特徴的なリズムの演奏で魅了しました。

 チューバ2台とピアノによる室内楽、フルートとクラリネット、サクソフォーンの三重奏など、なかなか見る機会の少ない音楽も観客を楽しませました。チューバの柳生和大さんと長澤照平さんは、不思議なメロディーが印象的なR.モリャの「惑星からの来訪者」を披露しました。

 演奏の合間には出演者へのミニインタビューもあり、それぞれ幼少期の思い出や地元への感謝などを語りました。カーテンコールでは出演した14人全員がステージに集合。1階席を埋め尽くす大勢の観客から惜しみない拍手が送られました。

ピアノの佐藤さんと渡邊さん、秋田青少年オーケストラが共演。指揮は成田徹さん
オペラ「椿姫」の二重唱を披露した髙橋さん(中央)と田口さん。ピアノは山崎圭子さん
クールな演奏で魅せた大腰さん(左)と森さん
不思議なメロディーの音楽で楽しませたチューバの柳生さん(中央)と長澤さん。ピアノは渡邊さん
左から佐々木華さん(フルート)、米倉森さん(クラリネット)、成田さん(サクソフォーン)
柳生さん(左)とトランペットの中嶋尚也さん
佐々木さん(左)とチェロの羽川真介さん

カーテンコールでは秋田県出身音楽家14人が勢ぞろい