秋田県出身音楽家による演奏指導を一般公開する「公開アウトリーチ」が25日、ミルハスの小ホールAと練習室1で行われました。音楽を学ぶ県内の中高生たちが指導を受け、真剣な表情でプロのアドバイスに耳を傾けました。講師を務めた14人は、あす26日に大ホールで開催するコンサート「WINTER*CLASSICS~響宴~」に出演します。
声楽、弦楽器、管楽器、サックス、ピアノの各部門に分かれて演奏指導を実施。弦楽合奏のアウトリーチには高校生約20人が参加し、E.アンゲラーの「おもちゃの交響曲」の演奏のこつを学びました。羽川真介さん(チェロ)ら講師3人は、実際にチェロとバイオリンを弾いて見せながら、弓の使い方や拍子の取り方などを丁寧に教えていました。声楽部門で女子高校生を指導した髙橋遥さん(ソプラノ)は「歌詞の意味をしっかりと自分の体に落とし込んで表現することが大切」とアドバイスしました。
ピアノ部門では、連弾体験ができる観客参加型のワークショップを実施。参加者が自由なリズムで鳴らす音に講師が伴奏を合わせ、個性豊かな音楽を奏でてみせました。ピアノの歴史やピアノを始めたきっかけについて語るトークも観客を楽しませました。講師の佐藤卓史さんは「ピアノは音を出すのは簡単だが、音の強弱やタイミングを的確に計画して音楽をつくる点が難しい。他の楽器とのアンサンブルでは、いかにその楽器と会話できるかどうかも重要」と話しました。
また、大ホールでは「WINTER*CLASSICS」のリハーサルを行い、公演チケットを購入済みのお客様に無料で公開しました。秋田青少年オーケストラと2台のピアノによる演奏曲のリハでは、ピアノ2台の音のバランスや、オーケストラとピアノのタイミングなどを入念に確認していました。
26日のWINTER*CLASSICS公演は「ミルハスを核としたにぎわい創出実行委員会」の主催。午後1時15分開場、2時開演。当日券は午前9時から1階エントランスロビーで販売予定です。問い合わせはミルハス☎018・838・5822