Blog

【スタッフブログ】「劇場へ行こう」#047 鴉 満を持してのワンマンライブ

2023.12.02

 日本書紀や古事記に神の使いとして登場するカラス。その一種で日本神話に登場する八咫烏は日本を統一した神武天皇を大和まで道案内したという神武東征の故事にならい、導きの神として信仰されている。八咫烏は太陽の化身とされ3本の足を持つ。日本サッカー協会のマークに採用されており、ボールをゴールに導くようにとの願いが込められているといわれている。

 こちらのカラスは秋田を拠点にバンド活動を精力的に展開している。漢字一文字で「鴉」と名乗る。1999年、秋田市出身の近野淳一さん(ボーカル、ギター)が中心となり結成、現在は岩手県出身の千葉周太さん(ドラムス、コーラス)、横手市出身の古谷優貴さん(ベース、コーラス)の3人(いずれも現在は秋田市在住)で活動している。

 県内はもとより全国各地でライブを開催。ハードロックからバラードまで幅広い楽曲で、和を感じるメロディーと憂いを描いた文学チックな歌詞が熱狂的なファンをつかんでいる。

 鴉が1月からスタートしたツアー『激唱ノ月』が12月20日、あきた芸術劇場ミルハス中ホールでファイナルを迎える。東京や大阪・名古屋など県内外で毎月ワンマンライブを実施したツアーの最終公演である。

 実はベーシストの古谷さんは小欄でも紹介したことがあるが、ここミルハスのスタッフである。企画事業・広報課に所属し、催事やイベント、貸館業務などを担当している。プロモーターや芸術団体との窓口となり、企画、打ち合わせから当日の公演まで、まさに八面六臂の活躍であり、同課のエース的存在である。普段はソフトな語り口で、物腰も柔らかく、利用者からの評価は高く、信頼も厚い。

 それがベースを手にステージに上がると、まさにミュージシャンの顔、姿に一変する。体全体でリズムを刻み、バンド全体の音を支える。時に大きなモーションで客席を煽ることもある。普段を知っている人からは「あれが本当に古谷さんなの」「断然こっちの方が素敵」との声が聞かれるほどである。ギャップは大きければ大きいほどインパクトが強いことを実感させられる。

 古谷さんは今回のライブについて「鴉は結成25年を迎えた。過去最大規模のツアーで、これまでのヒットナンバーから最新の楽曲までが並ぶ。ライブハウス中心のツアーだったが、ファイナルがミルハス中ホールでのライブということでメンバーも気合が入っている。多くの人たちに参加してほしい。これまで鴉の音楽に親しんできた人も、初めての人も一緒に楽しめるステージにしたい」と話す。特に「個人的にもいつも働いている劇場でのライブ。毎日ミルハスにいるが、(ステージ上から)これまでとは違った景色を見ることができるのではと期待している」と意気込みを語る。

ライブは12月20日水曜日午後7時スタート(開場は午後6時)。チケットは4,000円(全席自由)