国際的なピアニストと聞くと、孤高で、近づき難いといったイメージを持ちがちである。
12月20日にあきた芸術劇場ミルハス大ホールで小山実稚恵さんのピアノ・リサイタルが開かれる。チャイコフスキー国際コンクール、ショパン国際ピアノコンクール入賞以来、ソロのリサイタルはもちろん、国内外のオーケストラと共演も数知れず、文字通り世界の第一線で活躍するピアニストである。
小山さんとミルハスとの縁は、ミルハスに備えている2台のスタインウエイ社製ピアノを選定してもらったほか、昨年9月のグランドオープン記念公演では新日本フィルと共演、素晴らしい演奏を披露してもらった。
小山さんと話す機会があったが、気さくでざっくばらん、明るく、朗らかで、勝手に頭の中に作り上げていたピアニストのイメージとはまさに対極にあるといってもいい魅力的な女性であった。演奏はもちろんだがその人柄も相まってすぐにファンになった。今回のリサイタルを依頼した際には「喜んで」と笑顔で引き受けてくれたうえで、「私が選んだスタインウエイにまた会えるのが楽しみ」とも話してくれた。
リサイタルで小山さんが演奏するのは、ブラームス、シューベルト、ショパンの作品。秋田市のピアニスト山崎圭子さんによると「ロマン派と言われる時代の代表的な作曲家の作品が並んでいます。小山さんのレパートリーの中でも得意とする作品で、小山さんの魅力がしっかりと伝わるプログラムです。特にシューベルトの即興曲作品90はピアノを経験した人なら学生時代に必ず勉強したことがあるはずです」と話す。
どんなリサイタルとなるのか。いまから期待に胸が膨らむばかりである。
小山さんのリサイタルは午後6時半開演。前売りチケットは一般4500円、子ども(小~高校生)1000円。ミルハス、さきがけニュースカフェ、ローソンチケット(Lコード:22161)で発売中。問い合わせミルハス(電話018・838・58225)