今回はミルハスの話題ではなく、映画のお話を少しばかり。休日に久しぶりに映画館へ足を運んだ。狙いは「THE FIRST SLAM DUNK」。高校バスケットボール部の物語である。
スラムダンクは1990年から96年まで、「週刊少年ジャンプ」に連載された漫画で、テレビアニメ化もされた。連載から約30年。スクリーンで、湘北高校のメンバーと再会できるとは夢にも思わなかった。映画館には、漫画連載時からのファンや若いバスケットファンまで幅広い年齢層の観客が席を埋めていた。
映画公開前にストーリーが一切明かされなかったほか、テレビアニメと声優が一新されるなど、いろいろな面で話題となった映画である。どんな物語なのか。事前の情報が何もない中での映画鑑賞は初めてのことである。年甲斐もなく、ドキドキしながら席に着いた。
結論から言えば、期待以上、文句のない面白さで、スクリーンにどんどん引き込まれていった。スクリーンで躍動する選手たちは、アニメーションにもかかわらず、まさに実際の試合を見ているようだった。30年たっても色あせることのない「スラムダンク」が目の前にあった。
スラムダンクファンの間で、漫画連載時から物語の数ある名言の一つとして上げられているのが、安西監督の「あきらめたらそこで試合終了ですよ」。今年10月にミルハス中ホールで上演した劇団文化座の「しゃぼん玉」でも、罪を犯して逃亡している主人公の若者が「やり直せるかな」と発言したのに対し、「あきらめたら終わりだよ」とお年寄りが声を掛けていた。
ミルハスは開館から3カ月。多くにアーティストに利用してもらい。県内外から多くの来館者を迎えている。素晴らしい劇場との声のほかに、いろいろな注文や苦言もいただいている。まだ産声を上げたばかりのミルハス。これからもいろいろなご意見をいただきたい。課題を一つずつ解決していくことで、愛されるミルハスへ一歩ずつ前に進みたい。「あきらめたら終わり」である。
再び映画の話。映画の主題歌に何ら意見するものではないが、古くからのファンとして、できるならばテレビアニメで流れたWANDSの「世界が終わるまでは」を劇場で聞きたかった。