お気に入りのミュージシャンなどのコンサートを追いかけて、県外へ出かけることを、ファンの間では“遠征”と呼ぶ。先日、仙台“遠征”に出かけた。新型コロナの感染拡大で、県外へ出かけるのはほぼ3年ぶり。ずいぶん長いこと県内に巣篭っていたことになる。
会場は仙台サンプラザ。客席数は2054でほぼミルハスと同規模である。本県からの遠征組も多くいたようで、開場前に談笑している姿も見られた。
ロックコンサートである。コロナ禍の中で、どんなパフォーマンスを見せてくれるのかと思っていた。マスク着用、拍手、手拍子はOK、大きな声を出すことはNGであった。
アーティストは「俺たちはステージで『オーオー』とか『イエー』と呼びかけるけれど、君たちはどうか手拍子や拍手でこたえてほしい」と訴えた。どうしても我慢できずに、一緒に歌ったり、掛け声でこたえたりするファンも一部にはいたが、おおむねルールは守っているように見受けられた。
ミルハスでもこれから、ロックコンサートが相次いで予定されている。やはりマスク着用、大きな声は控えてとお願いせざるを得ないと考える。来館するファンの皆さんもぜひ理解していただきたい。そして何よりも一日も早くコロナが収束し、ストレスなく声援を送れる日が来てほしい。 この欄に何度か登場しているロックンローラーのミルハススタッフはイベントなどで観客を前に演奏する機会が増えた。最近は東京まで出かけた。アーティストが県外へ出向く時には何か専門用語があるのかと思ったが、やはり“遠征”するというそうである。活動を見ていると、少しずつではあるが、ウイズコロナの時代に突入していると実感する。