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【スタッフブログ】「劇場へ行こう」#011 徳永英明さんと男はつらいよ

2022.06.03

 「JUSTICE」「どうしようもないくらい」「夢を信じて」「最後の言い訳」―。いずれも徳永英明さんの楽曲である。共通しているのは映画「男はつらいよ」の挿入歌として使われていることである。映画のプロデューサーが徳永さんのファンという縁があったようである。

 男はつらいよは、フーテンの寅さんこと車寅次郎(渥美清さん)が日本各地を旅し、マドンナと恋に落ち、恋に破れ、また旅を続けるというストーリー。50作まで続いた国民的映画である。本県は35作の「寅次郎恋愛塾」で鹿角市が舞台の一つとなっているほか、物語とは関係ないものの38作の「知床慕情」ではオープニングで仙北市角館町の桧内川堤防の桜まつりのシーンが使われている。

 徳永さんの楽曲は、寅さんの甥の満男(吉岡秀隆さん)と恋心を寄せる泉(後藤久美子さん)が登場する場面で流れる。43作「寅次郎の休日」、44作「寅次郎の告白」、45作「寅次郎の青春」の中で、若い満男と泉のみずみずしい心情を描写している。映画を通じて印象に残る楽曲である。

 徳永さんが9月24、25の両日、あきた芸術劇場ミルハスでグランドオープン記念・プレミアムアコースティックコンサート2022を開催する。ミルハスのグランドオープンのためだけに歌うまさにスペシャルなコンサート。秋田市のアトリオン少年少女合唱団との共演も企画している。

 「レイニーブルー」「壊れかけのRadio」「輝きながら…」などのヒット曲やカバーアルバム「ヴォーカリスト」シリーズなどで知られる徳永さん。多くのファンの支持を得ており、本県でもこれまで何度もコンサートを開催している。特に本県は熱狂的なファンが多いとも言われている。

 今回のコンサートが実現したのは、徳永さんの秋田への思い、さらにはプロモーターはじめ関係者の尽力があってのことである。感謝申し上げます。そしてこれまで熱く支えてきたファンの思いが後押ししたと考えたい。夢のような2日間になるに違いない。